宇宙時代 2012 4 30

 2012年4月30日の「シーレーン」を読んで、
勘がよい人は、あることに気づいたはずです。
 「シーレーン」では、中国は、
南シナ海を押さえれば、東南アジア諸国だけでなく、
日本も支配できるという「一石二鳥作戦」になると書きました。
 しかし、逆もあります。
アメリカが南シナ海を完全に押さえれば、
中国は干上がります。
 中国軍の弱点は、石油です。
石油がなければ、戦車も戦闘機も艦船も、ただの鉄の塊です。
 米軍は、エアシーバトルと言いますが、
本当は、エア(空軍)は必要ないはずです。
アメリカ海軍だけで決着が着くはずです。
 日本としては、保険として、
ロシアを南シナ海に引き出せれば、
この大戦略に妙味を加えることができるでしょう。
 さて、どうして、こんな戦略を書くのか。
もう余裕がないのです。
無駄な戦い、無益な戦いは、やりたくないのです。
 私の願いは、早く地球内部の紛争を終わらせたいのです。
平和な状態で、宇宙時代を迎えたいのです。
 地球内部が紛争の状態で、宇宙時代を迎えると、
どうなるか、わかっていますか。

シーレーン 2012 4 30
 多くの日本人は、最近、東シナ海が静かになったので、
「やれやれ、よかった」と思っているでしょうが、
それでは、平和ボケしていると言ってよいでしょう。
 今、南シナ海が熱い。
つまり、南シナ海の緊張が、
政治的にも軍事的に高まっているのです。
 「南シナ海?、日本には関係ない」と思った人は、
やはり、「天然の平和ボケ」になっていると言わざるを得ないのです。
 南シナ海とは、原油や液化天然ガスを満載した日本の船舶が通過する、
極めて重要な海域です。
 「一石二鳥」
中国の軍事指導者は、南シナ海を押さえてしまえば、
東南アジア諸国だけでなく、日本も支配できると考えるでしょう。
 軍事的には、日本を占領する必要はなく、
南シナ海を押さえてしまえば、十分です。
後は、日本に中国の傀儡政権を作れば、事実上の日本占領はできるでしょう。
 さらに、海軍力を強化して、
フィリピンの外側(太平洋側)まで、
つまり、中国が言う「第二列島線」まで勢力が伸ばせれば、
「事実上の日本占領」が完璧なものとなります。
 こうした問題に対する日本の対応策は、
日米軍事同盟の強化か、
日本の軍事力の大幅な強化か、
二つに一つとなります。
 オバマ大統領は、南シナ海を守ると決意したようですが、
アメリカが、いつまで、その決意を維持できるか怪しいのです。
 将来、アメリカの財政が苦しくなった時、
「南シナ海を守ることは、
アメリカにとって経済的な利益があるか」と考える大統領が出現した時、
日本は、苦しくなるでしょう。
 つまり、軍事よりも経済を優先する大統領が出現した時、
日本は苦境どころか、日本存亡の危機を迎えるでしょう。

日本の行く道 2011 1 9
 アメリカ人のジョセフ・ナイ教授は、
かつて、日本の将来について、
次のような言葉を残しています。
「日本には、三つの選択肢がある。
日米同盟の堅持・強化、
フランスのような自主独立路線、
あるいは21世紀の大国となる中国の属国化だ」
(以上、引用)
 今日は、日本とフランスの違いを見てみましょう。
フランスにあって、日本にないものは何か。
フランスは、核武装しているということです。
 次に、軍事予算が違います。
対GDPで比較すると、フランスは日本の2倍以上となっています。
金額ベースで見ても、フランスは日本を大きく上回っています。
こうしてみると、フランスは軍事大国と言えるでしょう。
 それでは、永世中立国のスイスは、どうか。
対GDPで比較すると、日本と同じくらいでしょう。
金額ベースで見ると、スイスは、さすがに少ないと言えるでしょう。
 しかし、スイスは、欧州において、
軍事力によって永世中立を貫いてきた歴史があります。
 スイスは、徴兵制を採用しており、男性には兵役の義務があるのです。
多くの日本人は、スイスというと、観光国家を連想するでしょうが、
実は、スイスの国土には、至る所に軍事施設が存在します。
 次に、日本人がよく口にする国連は、どうか。
日本にとって、国連は、幻想に過ぎないでしょう。
国連軍は、中小の国は助けるでしょうが、
日本のような大国を助けることはしないでしょう。
 そもそも、国連は、イラク戦争をめぐって機能停止の状態になりました。
最近では、北朝鮮をめぐって、たびたび機能停止しています。
 日本は巨額の国連拠出金を払っていながら、
まるで役に立っていないというのが現状でしょう。
 日本人は真面目で、おとなしいから、国連に対して何も言いませんが、
普通の国だったら、「金、返せ」と言いたくなるところでしょう。
 さて、国連の加盟国は、どんな国が多いか知っていますか。
加盟国を全部見渡せば、独裁国家や強権国家が多いことに気づくでしょう。
だから、国連は、独裁国家や強権国家に対して弱腰にならざるを得ないと言えます。
それでも国連を頼りますか?















































































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